総合検査のスペシャリスト

検査は、検査をすれば終わりというものではなく、検査結果をどう活かすかというのが大切です。設備等の検査で不具合が見つかれば、修理や交換を行うことになりますが、材料の検査ではどうでしょうか。
不具合のある材料を使用しないというのはもちろんですが、検査技術が上れば上がるほど、より高度な品質のチェックが可能になります。結果として、より高品質の製品を生み出すことができるようになるのです。
その検査を専門に行っている企業が、兵庫県高砂市に本社を置く神鋼検査サービスです。さまざまな検査に関する有資格者を多く抱えており、国内だけでなく海外でも検査関連の業務を行っているようです。

■中心となるのは非破壊検査
いろいろな検査がある中で、中心となっているのが非破壊検査です。非破壊検査というのは、物を壊すことなく劣化の状態や欠陥のある個所を調べる技術です。超音波や磁気、放射線などいろいろな装置や技術を使用することで、非破壊検査が可能になるのです。神鋼検査サービスでは、発電設備の保全活動を行っているのですが、その点検には非破壊検査の技術が使用されています。例えば、ボイラ管表面の劣化の状態は目視で確認できますし、内側の状態に関しては、ファイバースコープなどのカメラで確認することができます。
しかし、ボイラ管の肉厚の状態を調べる場合はどうでしょうか。通常であれば、肉厚を測定するためには、その箇所を切断して測定しなければなりません。しかし、ボイラ管を切断してしまうと、そのボイラ管はそのままでは使用することができなくなってしまいます。そこで、超音波を使用してボイラ管の肉厚を測定するのです。

ボイラ管の全長連続肉厚測定技術について

■マルチプローブ式内挿UTという検査技術
神鋼検査サービスでは、マルチプローブ式内挿UTという技術を使用して検査を行います。特徴としては、全長にわたり連続した肉厚の測定が可能であるということ、また、ベンド部分も計測が可能になります。もちろん、手が届かない深層部の検査も可能ですし、フィンのついた箇所の付け根の箇所であっても検査が可能になるのです。マルチプローブ式内挿UTは、超音波探触子が取り付けられたケーブルをボイラ管の内部に挿入し計測を行うため、ケーブルが入ることのできる箇所であれば検査が可能になるのです。通常では50メートルを検査するのために1週間ほどかかるようです。
これは検査に時間がかかるというわけではなく、検査を行うため水の供給設備や電源の準備、機器の搬入といった準備にも時間がかかるのです。もちろん、検査後の撤去も必要になりますので、1週間ほどの期間が検査には必要ということのようです。検査機器を増やすことで、期間の短縮を行うこともできるようです。