非破壊検査の神鋼検査サービス

検査や診断の業務を行っている神鋼検査サービスは、神戸製鋼所が全額を出資して設立した完全子会社です。1986年に設立されて以来、30年以上の間に多くの検査や診断を行ってきており、その実績はかなりのものといえそうです。検査や診断が中心にはなっていますが、それらの業務を行うための技術や設備の開発も行っており、自社で検査機器等の販売も行っています。
検査をすることは、品質を確認するのが目的ですが、実はそれだけではないと神鋼検査サービスは考えています。検査をするための新しい技術が開発されることで、今まで見えていなかったものが見えるようになり、そのことで品質をより向上させることができるようになるのです。実務内容としては、検査だけでなく、コンサルティングや品質保証、また、品質管理に関する業務代行等も行っているようです。

■中心となるのは構造物の非破壊検査
神鋼検査サービスの中心となる業務と言えば、やはり、非破壊検査ではないでしょうか。検査の基本は目視ですが、目視で検査できない箇所は非破壊検査が必要になります。神鋼検査サービスは発電設備の検査も行いますが、そこにはボイラ管といったような多くの配管が行われています。そのボイラ管の肉厚の検査を行う場合、目視でというわけでにはいきません。専用の機器を用い、特殊な検査を行います。
ボイラ管の肉厚の測定の場合は、マルチプローブ式内挿UTという測定技術が使用されます。これは、管内を水で満たし、その中にマルチプローブセンサを取り付けたケーブルを挿入し、計測を行うものです。マルチプローブセンサは、複数の超音波探触子が取り付けられており、ボイラ管に満たした水の流れに乗せて移動しながら計測することでボイラ管の全長において、連続での計測が可能になるのです。
もちろん、直線部だけでなく、湾曲部の計測も可能になっています。そのため、全体の肉厚の分布を調べることができ、カラーマップとして全体像を表示することができるそうです。

■いろいろな非破壊検査
ボイラ管の肉厚を計測するマルチプローブ式内挿UTは超音波を使用した検査ですが、超音波以外のものを使用した非破壊検査もあります。浸透探傷試験は浸透液を表面に塗布する検査方法で、肉眼では見えにくい傷も浸透液によって見えやすいものとなります。磁気探傷試験では、磁気を使用して見えにくい傷を検知します。この方法は適用分野も多いようです。
他にも放射線を使用した検査など、いろいろな非破壊検査の技術があります。神鋼検査サービスでは、経験豊富な検査の有資格者が多くいるため、要求に応じた検査やサービスの提供が可能になっているようです。